Perivia one style

園芸しごとから得られたあれこれ

ヒヤシンス開花までの過程

暖かい部屋の中で楽しめるものとして毎年、ヒヤシンスの球根を水耕栽培で育てているが今回はすでに花芽が出ている球根を園芸店で買い求めてみた。

花芽がすでにある球根であれば、生育途中の青かびの心配もあまりしないでいられるし開花までの期間が短いのでその間の手間を省くことができて効率的だなと思っていた。

実際、青かびの発生もなく開花までの日数は10日間ほどで済んでいる。

 

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2/11 ヒヤシンス花芽

球根から育てるにはあらかじめ寒さにあてることや根っこを切ることなく伸ばすことが必要だ。根が伸びるまでに青かびが発生しないように気を遣う。

 

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2/23 ヒヤシンス開花

3色違いで揃えた球根。実際に開花までの過程が短く、結果が早かったので予想通りの結果だった。

同時になんだか物足りなさを感じている自分がいた。

私は植物に対して何を求めているのか、何を感じようとしているのだろう。

生花を買い求めることに対しては小売店でのやり取りを介することで人と人の繋がりを強く感じられることが魅力だ。

球根を買い求めることに対しては自分が育てる過程を楽しみたい、自分を強く感じたいという思いがある。

種から植物を育てる思いも同じだ。

植物が開花するまでの生育過程は何ヶ月も要し、天気や気温、その他思わぬアクシデントなどで残念な結果がつきまとうから100%成功するとは限らないしガッカリすることも多い。そんな中で開花までこぎつけたものに対してはそれまでの過程での充実感がある。

私はあれこれ労する時間を楽しみたいのだなと思う。