畑の訪問者
畑で作業しているとさまざまな動物たちの訪問を受ける。
どこからやってくるのか風もなく暖かな日には特に多いように感じる。
そばに寄ってもこの猫は動じることもなく太々しい寝ぼけ眼をこちらに向けていた。
昨年までは毛並みの違う子がよく来ていて、いつの間にか私の側に寄ってきては一匹で遊んで帰る子がいた。
柔らかな畑の土の上で前足で穴を堀り、その穴をまたぐようにうんちをして最後は後ろの足で土をかけて去ってゆく。ネコもうんちの始末をするんだ・・・と驚いた。
一月の畑はとても寒いのでほとんどの植物は地下で静かにしている。
そんな中でジャーマンアイリスはしっかりと葉を見せているので寒さに強いのだなと思う。
今、ポプリの保留剤として割と栽培しやすいジャーマンアイリスの根っこを使うことが出来ないか実験している。書物にはニオイシロバナイリスを使うレシピが多いのだがジャーマンアイリスで良い結果が出れば利用しやすいだろう。昨年11月に仕込んであり、熟成中だ。
作業場として使っている小さなビニールハウス内はいつもゴチャゴチャ。全て必要な物なのだが、他の人から見ればゴミが詰まったハウスと言われてしまうだろう。
冬の間は畑の作業が少ないのでその分、物の整理整頓の時間にあてている。
プラスチックの桶を手に取るとパキリと割れてしまった。プラスチックは軽くて丈夫で安価で外作業に重宝するのだが、長い期間紫外線に晒されていると細かいヒビが増えてちょっとした衝撃で簡単に壊れる代物となる。これがマイクロチップとなり環境汚染につながってゆくので、まだ形があるうちに散らばらないように集めてゴミとして処分する。自然に帰りにくい製品を譲り受けたり、選んで購入した場合は最後の行方まで見届けるつもりでいる。